吸い込まれるように、私たちは空いてる席に座った まだ降り続ける雨眺めながら、繋がったままの手に力を込めた 「ね、ねぇ!」 「…ん?」 少しの間を開けて返事が帰ってくる こっちを向いたアイツの目をしっかり見ながら続けた 「あ、あの。私、傘持ってきてないの。だ、だから…、学校までアンタの傘に入れてよねっ!」 精一杯勇気を振り絞って、一気に言い切った うぅー、やっぱ恥ずかしい 日頃、意地を張ってるから、こうゆうのに慣れてない…