ぷしゅー すこし間抜けな音と共に、電車がホームに滑り込んだ 「あ、電車」 まぶたを開けると、アイツの顔はもう離れていた 「乗るぞ」 「あ、うん」 腕を引かれるまま、真っ赤な顔で電車に乗った ばくばくする心臓が、さっきあったことを忘れさせない 私たち、なにしようとしてたんだろう 頭がくらくらする