「……ありがとう」 少し、照れ隠しつつもお礼を言った。 「え?何?なんか言った?」 声が小さかったようで、幸成には聞こえていなかった。 「なっ、何でもないよっ!!!」 袋からパンを取り出し、かぶりついた。 「おいしー?」 「購買のパンがまずい訳無いじゃん」 巧がいつもの笑顔で言った。 「おいしいの?」 「おいしいよっ!!」