「それ、きっと必要になるから♪」 「―――??」 そう言った未来は、どこか嬉しそうで、でも心からの喜びではなさそうだった。 ――教室を出た2人が行き着いたのは屋上。 今は立入禁止になっているが、扉の鍵は簡単に開いてしまう。 「お前さぁ…」 先に口を開いたのは巧だ。 「いいかげんにしたら? お前分かりやすすぎ。 誰がどう見たって妃乃ラブにしか見えないわけ。 早く言ったら?」