抱き寄せてくれるテツヤさんの手の温かさのおかげで落ち着いてきた。


震えも止まってきたし。


ありがとう…テツヤさん。





「少し落ち着いてきたみたいだな」


「はい…本当にすみません。取り乱しちゃって」


「いや、大丈夫だよ」





テツヤさんはほんと優しいのね。


あたしが先生を好きだと知ったのに優しくしてくれる。



このあと、あたしは仕事にはならなくてずっとテツヤさんの温もりに包まれていた。


この腕から離れたらまた震えそうな気がした。


テツヤさんには申し訳ないけど、ずっと先生の事しか考えられなかった。