美しい花−先生と秘密な関係−【上】

先生はタバコを一口だけ吸って火を消した。





「来いよ」





あたしは先生の近くまでいくと、引っ張られて抱きしめられた。



ずっと先生に抱きしめられたかった。何度も抱きしめられた事を思い出したりしてた。




あたしの大好きな腕。



何かあるたびに包んでくれた腕。


あたしを軽々しく抱えてくれた腕。


あたしをさすったり撫でてくれた腕。



またこの腕の中にいることができて幸せだよ。


これが最後かもしれないけど。