「データは消したから心配すんな。それからあいつらだが、お前が望むなら退学にもできる」





あたしは首を左右にふった。


そんなのいいの。
あたしがやめるから。


写真のデータが消えただけでいいの。





「……それでいいのか?」


「先生…あたしが辞めようと思う」


「お前今まで頑張ってきたんじゃねぇのかよ」


「もういいんです…あたしの事、一生面倒みてくれるって言う人もいるし」





アツくんの愛人の話を受けようと思ってる。


もう何もかもに疲れたし。