美しい花−先生と秘密な関係−【上】

あたしはもう一度服を整えた。そして鞄から鏡を出し髪とメイクも整えた。


感づかれないようにしたい。
鋭い先生の事だから隠し通せるか分からないけど。





『はい』


「先生…」


『松本か?』





先生の声を聞いたら、せっかく止めた涙がまた出てきそうになる。


駄目…泣いたら駄目…






『どうした?』


「また…閉じ込められちゃいました…」