目覚めたら、何故か真っ先に先生の顔が映った。




「起きたか?」


「……はい」





先生はベッドに肘をついてもたれながら床に座ってあたしを見ていた。


いつからいたんだろう?

寝顔見られてたよね?





「体どうだ?」





先生はあたしのおでこに手をあて、もう片方の手で自分のおでこを触って熱をみてくれてる。


寝起きで聞かれてもよく分かんないけど、だいぶマシになってるかな。





「先生、ケイくんは?」


「自分より弟の心配かよ」






そらそうだよ。
大切な弟たちなんだから。





「今、レンが風呂に入れてる」


「ご飯は?」


「食べさせた」


「先生が作ってくれたんですか?」