「お前はなにをそんなに頑張ってんだよ」




あたしのおでこに手をあてながら言ってくる先生。


お願いだから、あたしに触れないで。


優しくしないで。





「辛くねぇのか?」


「はい」





辛くないよ。
あたしは大丈夫だよ。





「たまには弱さも見せろ」


「ふふっ。先生優しい」




あたしはこれ以上、先生に優しくしてほしくなくてアザミになった。


あたしは笑顔をつくり自分の感情を誤魔化す。
アザミならそんな事も余裕でできちゃうの。





「そんな顔してんじゃねぇよ」