「あの、あたしここまでどうやって来たんですか?」


「矢吹先生が運んでくれたのよ。廊下で倒れてて……」





さっきの事をあたしに知られているから気まずそうにしてる保健医。


別にあたしは気にしていないんだけどな。



でも、先生が運んでくれたんだ。


昨日に続き今日も助けられたってわけね。






「あたし早退してもいいですか?」


「えっ?もう放課後よ?」




あたしは保健室の時計を見た。ほんとだ。どんなけ寝てたんだろう。