「桜、今年も同じクラスになったわね?よろしくね?」




桜とはあたしの本名。

松本桜があたしの本名。


アザミは源氏名というやつだ。





「ええ、よろしく」




話しかけてきたのは、学年2位の大谷サユリ。



あたしの事を常にライバル視してくる。


まあ、それは仕方のないことなんだろう。




あたしは学年トップの優等生だから。




でも、仕事を始めたから成績も落ちるかもしれない。


それでも、最大限の努力はするつもり。


勝ち続けてきたライバルに負けるなんて悔しい事はないから。