さくら ―余命3年の恋―




「だって事実じゃん。
男見る目なさそうだし」

「そんなことないもん」

「どうだかなぁ~」

「きっと私が好きになる人って、いい人なんだと思うよ」

「みんないい人だと思うから、好きになるんだろ?
実際は………ってそこが問題じゃん」

「たっちゃんだって、女の子見る目ないのかもしれないよ?」

「俺は絶対大丈夫。
悪いとこも知った上でそんなところまで好きだから」



まるで、その好きな人のすべてを知っているからと言うような目。


───そんなに身近な人?