さくら ―余命3年の恋―




「…いるよ」

「へぇ~。
好きな人いるとか初耳!
私に言ってくれればいいのに」

「…はぁ?」

「ほら、もし私の友達とかだったら協力できるもん」

「………あのなぁ…」



───たっちゃんの好きな人って、誰なんだろう。


バスケ部のマネージャーの中村さんかな?


背が低くて可愛らしいし。



「…でも、私中村さんは面識ないなぁ」

「あのな、俺の好きな人中村じゃねえし」

「誰~?」

「…お前だけには言わない」

「なんでーっ!?
私そんなに信用ない!?」