朝見た顔だった。 「あれ、今日秋本は?」 「璃子ならさっき用事で駅の方に行っちゃった」 私たちはそれとなく並んで歩き出していた。 ───秋本、それが璃子の名字。 そして、私の隣りを歩くのが幼なじみの中原龍也(ナカハラタツヤ)。 通称、たっちゃん。 昔…といっても、幼稚園の頃になるけれど、その頃は通称たっちゃん。 でも、今となっては彼のことをたっちゃんと呼ぶのは私だけになってしまった。 「たっちゃん、今日部活終わるの早くない?」