「あ゙ぁ゙─────っ!!!!!!!」 ───夏も近づく、蒸し暑い梅雨の季節。 部活を終えて、璃子と2人で帰ろうとしていた時のことだった。 「どうしたの? いきなり大きな声で…」 「今日あたし親戚の家に行くから、駅に行かないといけないんだった!!」 「えぇ!?」 「美桜、ほんっとごめん!! 今から急いで駅行ってくる!!」 「えぇ────っ!?」 そう言うと、璃子は私とは違う方向に降っている雨や地面の水溜まりをものともせず、全速力で走っていってしまった。