「あっ、そうだ。忘れてた」 そう言うと、近くにあった紙切れに何やら書きだした。 「はい、これメアド。 暇な時に送ってみてよ」 手渡された紙切れに書かれたアルファベット。 その下には、11個の数字も並んでいた。 「うん、分かった。 今日中にメールするね」 そう言って、私は2号室を後にした。 ───何故か、脳内を巡るのは璃子の言葉。 “運命”という言葉だった───。