そう言って、絵を眺めながら目を細める。 ───なんか嬉しい。 こんなに私の絵を気に入ってもらえたのは、この人が2人目かもしれない。 「あの…、そんなに気に入ってもらえたんだったらあげるよ」 「えっ?」 「その…迷惑じゃなかったらだけど」 「ほんとにいいの? マジでもらっちゃうけど」 「うん、いいよ」 「ありがとう! 目の届くとこに飾っとこ」 「そんな大した絵じゃ…」 「僕からしてみれば大した絵なの~」 蒼空の嬉しそうな顔。