「お話の途中で出ちゃってすみません。 時間に都合がついたので、お部屋まで行ってみます」 「分かりました。 蒼空くん、喜ぶと思いますよ」 そう言って、にこやかに看護婦さんは去っていった。 部屋番号は訊かなかったけれど、何せこの病院に病室は各個室で10部屋だけ。 すぐに見つかる。 「2号室…なんだ」 案の定、部屋はすぐに見つかった。 【2号室】と書かれたプレートの下に【佐倉蒼空】と書かれてある。 ここで間違いなさそうだ。