千秋も璃子になついていて、璃子も案外千秋を可愛がっていたりするのだ。 「…あっ、そろそろ帰んなきゃ。 お父さん帰ってきちゃうから、夕飯作んないと。 リンゴ剥けたから食べてね」 「そっか。 お姉ちゃん、またきてね」 「また来週くるよ。 今度はお父さんか璃子連れて」 「楽しみにして待ってる」 千秋はベットの上に身体を起こして微笑んで。 その笑顔を見て微笑み返した私は、カバンを持って立ち上がった。 「それじゃあ、お母さんにもよろしくね」 「うん」