朝日が昇り皆が起き出してくる時刻となると、屯所内は騒然となった。 それはそうだ。 新選組局長の部屋におびただしい血痕があれば誰だって不審に思う。 近藤一派はだいたい全員知っていたようで、たいして慌ただしい動きはなかった。 ただ、自分たちは無関係だとても言うような素振りをしている。 和早は縁側に座っている土方の隣に腰を下ろした。