*兄のその後
愛してやまない実の妹を失った可哀想な男の代表、兄上さま。
戊辰戦争では戦略全般の指揮を執り大忙し。
でも心の中では妹が心配で心配で仕方がなく、和早が死んだという報せが届くと意気消沈。
もう生きていけないよーと嘆くかと思いきや吹っ切れて戦に集中したけどやっぱり気が沈んでご飯が喉を通らない。
戦争終結後、藩で唯一和早の死の真相を知る佐上が一言。
「和早殿は生きておられますよ」。
実は佐上、後に坂本から事情を聞いてました。
俄然希望が溢れた兄上。
次の言葉でまた撃沈。
「新選組の副長殿と婚約したそうです」。
彼らの祝言の日、情報を元に祝言の様子をこそこそと見に行ったら和早が余りにも幸せそうだったので複雑な気持ちになった兄上でございました。