「何言ってんだお前、当たり前だろ? 俺の隣にお前がいないで誰がいるってんだ」



微笑する土方であったが、次の瞬間沖田が和早と土方の間に割り込み彼女の手を取った。



「はいはーい異議ありー」

「…え」


永倉と藤堂、そして土方。
ここに至っての沖田の乱入は誰も予想していなかったようで、三人とも目を点にして固まった。



「この人の隣は土方さんより僕の方がお似合いですよー。美男美女で良い夫婦になれそうな予感」

「…は!? てめ、何を勝手に…!」

「あははははー」



べたべた、すりすり、和早をこれ見よがしに撫でまくる沖田の真意はおそらく腹いせであろう。

しかしながらそのおかげで和早の顔にも笑みが零れ、土方は安堵した。