流華の楔





大鳥の問いの答えについて考えを巡らせたものの、未だ見いだせぬまま朝を迎えた。


「戦が好きだから? いや違うな。別に好きじゃないし」


役に立ちたいから?

誰の?

榎本。大鳥。
どれも腑に落ちない。


「……」


やはり新選組…。
土方なのか。


「…大鳥の言う通りなのかもしれないな」


納得し安心して、眠くなった。

今日は非番。
しばらくは眠っていられるだろうと思った矢先。



「たっ、大変だよ和早ちゃんー!」


血相を変えた大鳥が飛び込んできた。

…またか。


というか、ここは一応女部屋なのだが?