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「ほんとに君って素直じゃないねー」
土方の部屋を出たすぐ後、いきなり現れた大鳥にそんなことを言われた。
聞き耳を立てていたらしい。
その辺り、どこぞの誰かに似ている気がする。
「捻くれ者で結構」
「えぇ? 別にそこまで言ってないじゃん!」
「言っているようなもんですよ」
ぴしゃりと言い放てば、大鳥は子供のように「むー」と頬を膨らませた。
これでも歳は土方の二つ上で能力もある。
性格がこんなでなければ尊敬に値する人物なんだが、もったいない。
「でもさー? 君って真面目っていうか、女にしては珍しいくらいクールだよね。葵ちゃんの時は可愛いけど!」
「冷たくて結構」
「なんでいつもそうやってズバズバ斬り捨てるのさ! 美人が台無しだ!」
「……」
…うざい。
結局何が言いたいんだこの人は。
