「僕は謝りませんよ」

「………」


多分、恐らく、睨まれている。
何やら身の危険を感じて目は合わせていないけれど。


「昨日、変な僧侶が市中で僕に声をかけてきました」

「へ、へぇ…そうですか」


あのクソ坊主……と和早は無遠慮に暴言を吐きたくなったが我慢我慢。

今の敵は沖田総司ただひとりだ。