「よくわからんが……よかったじゃねぇか。これで隊務に専念できるな」 正していた姿勢を解き、後ろに手をつく。 綺麗に結った髪が揺れ、双眸に優しさが戻った。 「はい。また今日からお世話になります」 心なしか、いつもより気張っていた。 「おう、その意気だ」 目が合って。 お互い笑い合う。 そして、土方は思った。 “…――こいつがいる限り、新選組は倒れねぇ“ .