ならば自分も、本当の意味で故郷に別れを。










兄上、佐上。


母上、長州の皆。









故郷を捨て、幕府に戻る事を、お許しください。







ここでの生活は、自由でも、楽しくもなかったけれど。










この土地に生まれて。



新崎和早として生きることができて。










本当に、良かったと思います。





ありがとう。
最後に、感謝を。








そして、



さよなら、故郷――…







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