あのあと和早は何事もなかったように退室していったが、土方は後味の悪い罪悪感を感じていた。
寝転び、右手を上にかざして開いたり閉じたりしてみる。
やはり、
罪悪感に苛まれた。
「(…なーんでこんなに怯えてんだ?)」
以前「和早に惚れているのでは」と沖田に言われたことはあるが……。
「(……当たってたのか? いや違う! 俺は禁欲してんだ。絶対惚れてなんかいねぇ!)」
惚れてない惚れてない惚れてない惚れてない惚れてない!!!
と言い聞かせながらも、和早の身体の感触を思い出してしまう。
「惚れてねぇ!!」
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