「…馬鹿だよな、俺も」 騙されていたことに落胆する反面、味方であったことにほっとしている。 自分の意志だろうが他人の意志だろうが、仲間には変わりない。 「これ、他の奴らには黙っといた方がいいか?」 「お願いします。あと、上からどいてもらえると…」 何気ない和早の一言に土方の表情がぴし、と固まる。確かに、己の下には和早の身体が収まっていた。 「あ、ああ…すまねぇ」 「いえ…別に…」 「………」 怖ず怖ずと退きながら、勢いに任せて行動してしまったことを激しく後悔する土方であった。