目の前には、無数の屍。 頬に付いた生暖かいものを袖で拭うと、赤黒い血が衣を染めた。 『助けてくれ』 助けを乞いながら後ずさる者を、容赦なく斬り捨てる。 これが、私の使命。 生きる人形と化した者に残された、唯一の存在意義だった……。 彼らに出会うまでは。