その日からは毎日、メールや電話をするようになった。
翔太とのメールも、電話も楽しかった。
地元が少し近いせいか、翔太がとても近く感じた。
翔太がよく遊びに行くと言っているゲームセンターの前を通ると、
必ず翔太を探してしまう。
会ったことのない翔太を。
毎日メールや電話をすることに馴れて、翔太と連絡が取れるのは当たり前だと思ってた。
知り合ったあの日から
メールや電話をしてくるのはいつも翔太から。
私は素直じゃないし、消極的で、マイナス思考だから
自分から連絡するなんて絶対になかった。
電話をしている時
『里美に会いたいわあ』
とか、好きだとか、可愛いだとか、面白いだとか、
翔太はいつも小さな声で呟く。
私が聞き直したら翔太はいつも、照れて
『なんもない』
こう言ってたね。
