あたし達は遅刻した罰として、放課後、屋上の掃除をさせられた。 放課後と言ってももう6時を過ぎている。 5月だから、最初はまだ明るかったけど、ほとんどサボっていたからはかどる訳がない。 気付いたら7時を過ぎるころだった。 「そろそろマジで暗くなってきたな」 海が言った。 「帰るか。」 「うん。」 あたし達は、掃除をほとんどしないで帰った。