帰り道
家が同じ方向の春汰と二人
『…春汰はさ、本当に優しいね』
「俺が優しいか…なんか新鮮だな!」
意外な言葉に少しビックリ
だって誰が見ても春汰は優しい
『そんな…優しいじゃん!てか、髪の毛の色…落ちてきてるよ』
黒く染めたであろう髪の毛の色が所々落ちていた
「ん?あぁ…そうだな」
前から気になってた
髪の毛もそうだけど、沢山穴が開いてる耳とか…
でも
なんか聞けない
『春汰ってモテるでしょ?実は彼女いたりして』
「彼女かぁ…いないけど?」
相変わらず眩しい笑顔
吸い込まれそうだよ
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