『泣いたらタバコ吸わせても意味ねぇじゃん!早く泣き止めよ』


「泣かせた張本人がそれ言っちゃう?」


仲間の笑い声が屋上に響く


その後、裕が泣き止んだのを見計らってタバコを くわえさせた


俺はおもむろに携帯を取り出しカメラモードにした


『そのまま動くなよ』


カシャッ


シャッターを押した


「あ~あ~こんなの先生に見られたら大変だぁ!進学にも響くんじゃね?」


「…ひっ…酷いよ」


また裕は泣き出す


『酷いのはオメェだろ?このチクり野郎が!』


「じゃあな…また遊ぼうぜ?」


そう言い残し俺達は屋上を後にした