入学式は相変わらず眠かった。
校長の話のときなんか俺は睡魔と必死で闘っていた。

だから記憶は殆ど無い……。
俺はいつもこんなんだ…。

そういえばさっき教室で生徒の事全然見てなかったな…。
後でじっくり見ればいいか!

考え事をしていると式が終わった。
俺はまた生徒を連れて退場していく。

そしてもう一度1-3の教室に戻ってきた。
皆私語をすることなく黙っている。

まぁ、最初はそんなもんだ……。

俺はそう思いながら教室を見渡した。
全員が、席に着いている。

その時、俺の目に真っ先に飛び込んできた生徒がいた。