俺の特別な生徒。

「だから付き合ってる」

「…何で言いたくなかったんだ?」

鳴瀬はまた俯いてしまった。

「別に隠すような事じゃないじゃん。嬉しかったんだろ?告られて。おめでと。幸せにな…」

「いい加減にしてよ!」

鳴瀬がいきなり怒鳴った。
涙の溜まった目で、こっちをきつく睨んでいた。

「先生には関係ないじゃん!しつこいんだよ!」

俺は何も言い返すことができなかった。

「なる…」

「もう関わりたくないっ…」

そう言うと鳴瀬は部屋を飛び出して行った。