「ねぇねぇ」


男の肩を叩く
男は振り返ってあたしの顔を見るなり、
明るい声をあげる


……どいつもこいつも男は。


「なに、梨那じゃん!」


「それ、何?」


あたしが聞くと、
その猫みたいな少年は
薄茶色の瞳であたしを見た


……生意気そうな目。