いや、


猫……じゃない


人間だ




猫の耳としっぽがはえてる、人間



男のかげに隠れるようにして、
その猫耳少年はできるだけ
目立たないようにふるまっている




「やっぱやめ。あんた達はまた今度にするわ」


あたしは手をひらひらさせて
その場を離れる



向かった先はもちろん。


猫耳少年を連れた男のところ