黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】



「俺の許可なしに関わらないでね」


黒いオーラを出した純がそう言ってにやっと薄気味悪く笑った。


怖ッ……

あたしでさえも、背中がゾクッとした……


まりは逃げるように、その場を立ち去った。


「純、殺気がすごかった」


あたしがぼそっと囁くと純はふっと鼻で笑った。