黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】



倉庫の前はすでにたくさん人がいた。


「降りて、結奈」

「うん……」


エンジン音を響かせ、白い特攻服を着た人々は、あたしがベンツから降りるとペコッとした(ように見えた)。


………


ちょうど純達も出てきた。


「この人たちなに?」


純に聞くと「龍神のメンバー」って返ってきた。


龍神ってこんなに人数いるんだ……


「よし、行くぞ」


純にベンツに乗るように言われ、玲奈が運転席に座るベンツに乗り込んだ。


「純も乗んの?」

「ん」


初めての暴走。

どきどきの一夜が始まった──…