黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】



「俺ら先行ってっから」

「あーい」


もう走りに行くのか……

純達男5人は店を出ていった。

残った玲奈とあたし……そして店長。


「今日は走ったら気持ちよさそうだね〜」

「ですよね〜♪」


玲奈は店長と楽しそうにおしゃべり。


あたしはただただ……さっきから感じる胸騒ぎを抑えたくて必死だった。


なんなの……?この胸騒ぎ……


「そろそろ行くか〜♪」


玲奈は伸びをしながら言った。


「もう出るの?」

「そうね。あ、店長〜なんか靴なぁい?」

「あるよ。ちょっと待っててね」


奥から出てきた店長は、なにやら箱を持っている。


「はい。これでいいかな?」

「では借りてきまーす♪」

「はーい。行ってらっしゃい」


玲奈は元気よくお店を出ていき、あたしも急いでそのあとを追った。


玲奈ー…早いー…