「ねぇ南さん」
クラスメイトのちょっとギャルい女子が話し掛けてきた。
「なに?」
「なんか南さんってさ……中島さんとよくいるけど、ふわふわしたイメージがあるからあんまギャルっぽくないと思ってた」
「ふーん。だから?」
「でもさ、さっきの感じを見ると……うちらと同類だよね♪」
「は?同類?あんたらはただのギャル気取りじゃない。
まぁ、あたしはギャル気取りじゃないし、ギャルでもないけど」
「ギャル気取りぃ?うちはギャルだから」
「あっそ。あたしはギャルに興味ないの」
「思ったよりうざ」
そう捨て台詞を吐いてその女は消えた。
どうせろくに友達いないくせに。
だからあたしに声かけてきたんでしょ?

