「下で待ってる」 純は階段を下りていってしまった。 ゆっくりゆっくり手を開く。 「──ッ!!」 純のばか…… あたしは純からもらったものを握りしめ、階段を掛け降りた。 これがあたしの宝物になったのは 紛れない事実だ。