黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】



「もしもし?あぁ。やっぱりか……。わかってる。あぁ、ん。ありがとな、流星。大丈夫だ。じゃあな」

「……純?どうしたの?」

「……………」

「……じゅ、きゃっ」


あたしはおもいっきり純に抱きしめられた。

純の心臓の鼓動が聞こえる。


すると純はあたしの顎をあげ、そっとあたしにキスをする。



……キス?


純と……?