黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】



純はあたしを救ってくれた救世主、なのかもしれない。


こんな大切な友達に出会って、なにかあったらぶっ飛んで行く。


今はみんなと一緒にいたいと思って帰るのが遅い。


「──ねぇ……聞いてる?」

「聞いてない」

「だから、どうしたら結奈みたいにモテれる?」

「……は?」