家にそっと入り、自分の部屋へ向かう。 ─ガチャッ 「……結奈」 あたしを呼び止めたのは、お姉ちゃんだった。 「あたし、あんたに用はないんだけど。悪いけど疲れてるの。寝かせて」 通りすぎようとするあたしを、お姉ちゃんは腕を掴んで止めた。 「なにすんのよ!!離せ!!」 「話があるの。途中で寝てもいい。だから私の部屋に来なさい」 どうもお姉ちゃんは話を聞かないとあたしを解放してくれそうもないので……仕方なくお姉ちゃんの部屋に入った。