黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】



1人でぶつぶつ言っていると、あっという間に家。


「着いたぞ。降りろ」

「あ、うん……。ありがと」


純はあたしの頭を撫でると「すぐ家に入れよ」と言ってバイクに跨った。


「わかってるって。おやすみ、純」

「あぁ」


そのまま純は走り去っていった。


なんだろう……この感じ……


頭撫でてもらったら、妙に嬉しくて……
帰っちゃったら、寂しく感じる……


あ゙あぁぁぁ……なんなの!?

自分がわからない……