「結奈!!」


え……?


来るハズのない人の声がして、あたしは思わずぼーっとしてしまった。


そう、そこにいたのは


──純



気が付くとあたしは抱きしめられていた。


……純?


聞こえるバイクのエンジン音。


玲奈だ……


それとともに抱きしめる力も強まった。


「……純」