「……龍神?」
男も動揺している。
「そうよ。今日は龍神のとてつもなく強い娘達を連れて来たの。今日のためにね」
京香の最後の一言は、怒りを隠しきれないほどの低い声だった。
相当怒ってるな、こりゃ。
「ま、いい。やれ」
男の声とともに女2人があたしに向かってきた。
うっわー来た来た。
2対1とかひどくない?
せこいな。
でも……こないだの店長さんのヤンキーより弱いかも。
そんなことを考えながらパンチを交わし、蹴りを入れ……
見事に失神。
あたし、すごくないか?
喧嘩したことなんかないのに。
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